婦人科

月経不順

月経の周期(月経が始まってから次の月経が始まるまでの期間)は、25~38日以内、持続期間は3~7日が正常であるとされています。何らかの原因でこのサイクルが乱れることを「月経不順」と言います。原因はホルモン分泌の支障とされ、仕事が忙しい、ストレスがある、激しい運動を繰り返している、過度なダイエットなどで、月経不順になることがあります。

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月経困難症

多くの女性が、月経の時には多少なりとも不快感に悩まされているかと思います。しかし「生理痛が重くて立っていられない」「仕事や学校を休まざるをえない」など、月経によって、生活に支障が出るほどの腹痛や腰痛、吐き気などの症状が出ることを「月経困難症」と言います。

ブライダルチェック

ブライダルチェック 最近、結婚を控えている、予定されている女性を対象とした婦人科健診が話題になっています。ブライダルチェックは、2つの意味があります。花嫁さんが健康であるかどうかという、単純な健診としての意味。あと1つは妊娠に影響がある病気がないかをチェックするという意味です。

妊娠は、女性の体に大きな負担をかける変化です。昔、明治の頃までは産後の肥立ちが悪くて命を落としたという話も、珍しくありませんでした。普段はたいして問題のない疾患でも、いざ妊娠、出産となると、母体や胎児に大きな影響をもたらす可能性もあります。妊娠について考え始めたら、結婚が決まったら、一度調べてみられてはいかがでしょうか。

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ピル外来

ピルとは

ピルとは経口避妊薬のことで、英語名Oral Contraceptivesの略称でOCと呼ばれることもあります。女性ホルモンの成分が含まれており、服用することで排卵が抑制され、避妊することができます。コンドームよりも避妊効果が高いため、確実に避妊したい方にはおすすめです。服用をやめれば、その後短期間で妊娠することも可能です。胎児にも影響はありません。

ピルには月経困難症を初めとする様々な副効果もあります。使用目的が月経困難症のものはLEPと言い、保健適応の治療です。ピルの内服により月経量は1/3程度に減少し、月経痛も改善します。

アフターピル(緊急避妊)

アフターピルとは、性行為をした後に飲む緊急避妊薬のことです。性行為のときに「コンドームを使用しなかった」「コンドームが破れた」などが原因で避妊に失敗した場合、アフターピルを服用すれば80%の確率で避妊ができます。性行為のときに避妊に失敗した方は、できるだけ早く当院スタッフまでご相談ください。性交渉から72時間以内の服用が条件です。

ピル処方の流れ
1.問診・血圧・体重測定

健康状態や服用中の薬の有無、既往歴の有無などの問診、血圧・体重測定を行います。

2.ピルの説明

ピルの効能や副作用、服用時の注意事項についてご説明します。

3.処方

ピルを処方します。医師の指示通りに服用してくださいますよう、お願いいたします。3ヶ月目以降は、まとめての処方も可能です(保険3ヶ月分)。服用にも慣れてきて、トラブルがなかった場合、受付で血圧・体重測定のみでピルをお渡しすることもできます。

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不妊治療

妊娠できるか不安、妊娠できる身体かどうか確かめたい、パートナーと自分のどちらに原因があるかわからない……といったお悩みはありませんか。よしかた産婦人科では、まず月経の周期や妊娠歴、既往症や不妊治療経験などについてお話を伺い、それぞれの患者さまに合わせた不妊治療を実施しています。

検査の結果、不妊の原因が見つかればその治療を行います。何も異常がない場合、排卵日のタイミングに合わせて性交渉をもつ「タイミング法」を試していただきます。排卵がない場合は、排卵誘発剤を処方する場合もあります。不妊治療開始後、約6ヶ月経っても妊娠しない場合、不妊治療専門のクリニックをご紹介いたします。

*よしかた産婦人科では、人工受精、体外・顕微受精などは実施しておりません。

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更年期障害

更年期障害 更年期障害に対して必要に応じて積極的にホルモン補充療法を施行し、快適な日常生活を目指します。モナリザタッチを併用することで様々な症状に対してさらなる改善が期待できます。最先端の情報、機器を用いて検査から治療まで個別に対処させていただきます。

更年期障害とは

中年期における女性特有の内分泌系の変化、自律神経失調症の症状により、ほてり、めまい、イライラ、不眠、疲労感、肩こりなどの症状を言います。女性は40代から徐々にエストロゲンなどの女性ホルモンが少なくなります。同時に、卵胞刺激ホルモンの分泌が盛んになるため、ホルモンのバランスが崩れ、自律神経に悪影響を及ぼすのが原因です。

更年期障害の主な症状
  • ほてり
  • めまい
  • すぐイライラする
  • 不眠(寝つきが悪い、眠りが浅いなどの)
  • 疲労感
  • 汗をかきやすい
  • 冷え
  • 動悸、息切れ
  • 憂うつになることがある
  • 頭痛
  • 吐気
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 手足の痛み
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性病検査

おりものが多い、においが気になる、月経以外の出血、陰部がかゆいなどの症状が見られる場合は、性病検査を受けられることをおすすめします。検査内容は、膣内の分泌液(おりもの)や血液の検査などです。喉の検査が必要な場合、うがいをして調べることもあります。

人工中絶

望まない妊娠をした方、残念ながら出産できない方のために、人工中絶手術のご相談も承っています。中絶に関してお悩みの方は1人で抱え込まず、なるべく早めにスタッフまで遠慮なくご相談ください。手術の際は、診察・検査を経て、手術日を決定します。身体の状態や週数、想定されるリスクなどによって料金は、変わります。詳しくは受診時にご説明いたします。

子宮ガン検診

子宮ガン検診 20~30代の若い世代で子宮頸ガンになる人が増えています。閉経後の世代では、子宮体ガンのリスクが多くなります。20歳を過ぎたら2年に1度の子宮ガン検診をおすすめしております。よしかた産婦人科では、子宮頸部の細胞診や組織診(コルポ診・パンチバイオプシー診)にも対応しています。

細胞診

子宮頸部の細胞を採取し、顕微鏡で異常がないかどうかを調べる検査です。検査結果は約1週間後に出ます。

コルポ診

コルポスコープと呼ばれる拡大鏡で、病変部を診る検査です。子宮頸部の表面の色や血管の様子を見て、異常の有無を判断します。コルポ診で異常が見つかった場合、コルポスコープで子宮膣部を診ながら「生検鉗子(せいけんかんし)」という器具を使って病変組織を採取する組織診(パンチバイオプシー)を行い、ガンの浸潤の有無やその程度などを判明します。

*横浜市が行っている子宮ガン検診も実施しております。保険証をご持参いただくだけで受けられます。

子宮頸ガンワクチン

子宮頸ガンとは

子宮頸部(子宮の入り口付近、腟の方から見たとき奥の突き当たり部分)にできるガンを、子宮頸ガンといいます。子宮頸ガンの患者さんは、年間10,000人程度(2008年)です。そのうち亡くなる方は、年間3,000人程度(2011年)と報告されています。年代別に見ると、30代後半から増えていく傾向にありますが最近は、特に若年層(20~39歳)で増えています。

子宮頸ガンワクチンとは

子宮頸ガンの予防ワクチン(サーバリックス)を接種することで、子宮頸ガンの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぎ、子宮頸ガンを予防します。

HPVにはいくつかの型があることが知られており、子宮頸ガンワクチンは、子宮頸ガン全体の50~70%の原因とされる2種類のヒトパピローマウイルス(16型と18型)に予防効果があります。これまで16型と18型の感染やガンになる手前の異常(異形成)を90%以上予防したと報告されています。すでにHPVに感染している場合や異形成、子宮頸ガンを発症している場合には効果はありません。また、予防接種のため保険適用が無く、現在自費扱いとなっています。

子宮頸ガンについて、より詳しく知りたい方は子宮頸ガン情報サイトをご参照ください。

風しんワクチン

妊婦、とくに妊娠初期の女性が風しんにかかると赤ちゃんにも感染し、耳が聞こえにくい、目が見えにくい、生まれつき心臓に病気がある、発達がゆっくりしているなどの「先天性風しん症候群」という病気にかかってしまう恐れがあります。発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とする感染症です。とても感染力が強く、風しんウイルスを含んだ飛まつ(咳やくしゃみ、会話、発語した際に飛び散るしぶき)を吸入し、感染します。

予防には風しんワクチンの接種が有効ですが、妊娠中の女性は風しんワクチンを摂取できません。風しんの免疫が十分でない妊婦の方(風しん抗体陰性又は低抗体価と判定された方)は、可能な限り人混みを避ける、不要不急の外出は控えるなどしてください。ご家族の方も、妊婦さんへの家庭内感染を避けるため、予防接種を受けることをおすすめします。風しんを発症しないように予防に努めてください。

風しんの免疫が十分でない妊婦さんは、産後に予防接種を受けることをおすすめします。授乳中でも接種可能です。予防接種後は2ヶ月の避妊が必要です。

プラセンタ注射

こんな症状でお悩みの方におすすめです。

肌の衰え、肌の荒れ、シミ、シワ、そばかす、疲労感、不眠(寝付きが悪い、眠りが浅い)、肌荒れ、
肩こり、冷え性、生理痛、生理不順、ニキビ、アトピー性皮膚炎、アレルギー体質、肩こり、貧血、頭痛、腰痛、更年期障害、子宮内膜症

プラセンタとは

プラセンタとは、胎盤にある細胞の分化、増殖、調節を行う生理活性成分です。体内に直接取り入れることで、全身の細胞を活性化し、若返りの効果が期待できます。

肩こり、冷え性、頭痛、腰痛などの身体の不調は自然治癒力の低下が主な原因ですが、プラセンタは、自然治癒力を増大してくれます。新陳代謝を活発にすることで、肌にハリをもたらし、シミ、シワ、ニキビなども改善します。慢性疲労や、冷え性、二日酔いにも効果があり、免疫機能を高めてくれるため、アトピー性皮膚炎、リュウマチ、アレルギー体質にも即効性が期待できます。自律神経のバランスを整えてくれるので、更年期障害や生理痛、貧血にも効果があります。

モナリザタッチ

腟のアンチエイジングと言われる「モナリザタッチ」をご存知でしょうか。外陰部のかゆみや乾燥といった不快感や、ゆるみ、性交痛、尿漏れなどへの改善が期待できる最先端の医療法です。

女性特有の不快な症状を緩和するために開発された最新のメソッドで、フラクショナル炭酸ガスレーザー技術を女性器(腟壁)に応用したレーザー治療です。

*フラクショナル炭酸ガスレーザー技術は、美容医療界で顔のリフトアップやたるみ改善に使われています。

膣へのレーザー照射により、腟粘膜の線維芽細胞を活性化し、新生コラーゲンを生成します。ふっくらと厚みのある外陰部と、潤い豊かな腟にすることができます。その結果、不快な症状も軽減。クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を高め、長期にわたって快適な生活を送ることができます。

モナリザタッチの施術が初めての方は、1ヶ月毎に合計3回の施術をおすすめしています。4回目以降は、半年~1年毎に1回、もしくは効果が弱まってきた時点で施術すると、効果の持続が望めます。

モナリザタッチについてはこちら

骨粗しょう症外来

骨粗しょう症外来 現代の日本では、女性の場合60代の3人に1人、70代の2人に1人が骨粗しょう症と言われています。また、骨粗しょう症による骨折は寝たきり・要介護の大きな要因となっています。「産婦人科で骨粗鬆症?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、閉経を迎えて女性ホルモンが減少すると、骨量が年々減少していきます。専門的な診断と治療、適切な生活改善が必要です。院長である医師の粒来は、骨粗しょう症認定医です。長年、横浜市大産婦人科で骨粗しょう症治療に従事して参りました。現在も横浜市大センター病院でヘルスケア外来を担当しています。

元々、骨粗しょう症は、女性ホルモンと密接に関係しているのです。骨密度は全身型の骨密度測定器(DEXA)で、腰椎(腰の背骨)と大腿骨頸部(太ももの付け根)の骨量を測定することが標準的な検査法とされています。よしかた産婦人科では近隣の大学病院および総合病院と検査委託の連携し、半年?1年ごとの骨密度検査をおすすめしています。骨密度検査は患者さまに負担をおかけしますが、普段の血液検査と治療については、当院で適切に責任をもって行いますので、ご安心ください。

なお、骨粗鬆症外診療は原則的に院長の粒来が担当します。ぜひお気軽にご相談ください。診療時間を参考にしてご受診ください。

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